日本では自分だけの殻にこもっているのが、一番心地いい。これが個人主義だと、我々は思っています。でも、日本には皆で議論するべきことがまだ沢山あります。そして日本、アジアの将来を、世界中の人々と話し合っていかなければなりません。このブログは、日本語、英語、中国語、ロシア語でディベートができる、世界で唯一のサイトです。世界中のオピニオン・メーカー達との議論をお楽しみください。


北朝鮮・米国関係動き出すか? その時日本は?

トランプは、イランとの停戦合意成立を発表するのとほぼ同時に、自分のSNSに昔の金正恩とのツーショットの写真をアップした。「イランはすんだ。次は北朝鮮だ」と言いたいのかもしれない。 

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目のつけ所は悪くないと思う。過去の行きがかり、わだかまりをほぐした上で、北朝鮮、韓国の並立を法的にも固めれば、朝鮮半島情勢の安定化は夢ではあるまい。核兵器の扱いが問題だが。

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そこで、北朝鮮・米国の話し合いが動き出した時に備えて、過去のいきさつをまとめておく。

朝鮮戦争では、1950年6月の開戦以来しばし北朝鮮軍が怒涛の勢いで攻めたが、国連軍は同年9月の仁川上陸で形勢を一変。38度線を越えたところで、それまで派兵を渋っていた中国が、スターリンからの圧力に負けて同年11月、義勇軍を派遣。国連軍を押し返す。その後押したり押し返したりの膠着状態が続き、1951年6月にはソ連が停戦提案を行っている。

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しかしここで、開戦当初はスターリンの派兵要請に散々抵抗した毛沢東が、停戦に抵抗するのだ。朝鮮半島での戦果で自分の権力を強化できることに気が付いたのだろう。彼は結局、1953年3月のスターリンの死を契機にやっと停戦に応ずる。

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同年7月板門店で、北朝鮮、中国軍両軍と国連軍の間で休戦協定が結ばれ、以後終戦を認める平和条約は結ばれることもなく、70年に及ぶ暫定停戦が続いている。韓国の李承晩大統領は、「北進統一」に固執して、休戦協定に署名していない。と言うか、休戦協定は軍の最高司令官たちの合意になっていて、中国では毛沢東も署名していない。北朝鮮の金日成は北朝鮮軍総司令官の格で署名している。だから、北朝鮮と韓国は理論的には戦争状態にまだあって、平和条約を結んで初めて朝鮮半島は安定の基礎を持つ。

ところで5月に明らかにされた、北朝鮮の新憲法では、「祖国統一」という文言が消えただけでなく、韓国との国境も定めている。これは平和条約締結に向けての準備とも言える。

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金正恩と日本

文芸春秋最新号に石井妙子氏がまとめている金正恩、金与正兄妹の生い立ちは、ずいぶんメロドラマチックなものだ。この2人の母親は金正日の正妻ではなかったので、兄妹は日陰に育ち、小さいころにスイスの学校に送られたのだが、二人の面倒を見ていた叔母とその子供たちが、スイスから米国に亡命。兄妹はスイス留学を途中でやめて帰国した。というのだ。いろいろトラウマが残っているだろう。

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兄妹に、日本についてのトラウマ、あるいは恨みはないようだ。金正恩はまだ少年の頃、日本生まれの母親と何度か来日してディズニー・ランドにはまったという報道がいくつかある。筆者の気のせいかもしれないが、金・兄妹は日本の指導者について、韓国、米国に対してのような罵詈雑言を浴びせるのを避けている。日本は、北朝鮮が過度の対米恐怖を卒業して21世紀の世界に踏み出せるよう、何かできないものか(拉致問題と核兵器の問題を片づけた上で)。

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と同時に日本は、もしトランプが北朝鮮との話し合いを活性化させる場合には、韓国が一方的に割を食うことがないよう、動くべきだ。それには、高市総理とトランプの間の接触が必須。

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