日本では自分だけの殻にこもっているのが、一番心地いい。これが個人主義だと、我々は思っています。でも、日本には皆で議論するべきことがまだ沢山あります。そして日本、アジアの将来を、世界中の人々と話し合っていかなければなりません。このブログは、日本語、英語、中国語、ロシア語でディベートができる、世界で唯一のサイトです。世界中のオピニオン・メーカー達との議論をお楽しみください。


Japan World Trends再開!

このブログを再スタートするに当たっての一言

このブログは2024年12月まで、約20年間にわたって存在していたものです。1年間消えていたのを、Urban Connectionsの皆様の助けを得て、今日再開します。消えた理由は末尾にあるように、技術的要因によるものです。

折しも、トランプ大統領の(2度目の)登場で、世界のルールは激変。自由・民主主義・市場経済という「近代」は、米国でもEUでも、主役の地位を失いつつあります。またトランプがこれまでの同盟システムをないがしろにし、大国同士の取り引きで世界を動かしていこうとしている今、日米同盟もその将来が大いに問われるに至っています。

そういう状況で心機一転、多言語ブログwww.japan-world-trends.comをゼロから再スタートさせることは、むしろ良かったのかもしれません。新時代の論考をアップしていきます。ただ、過去の論考も、記録として役に立ちそうなものはこちらの新版にもアップしていきます。

このブログを主宰しているのは、河東哲夫。日本人の元外交官。元役人ではありますが、権威に縛られない、自由な生き方、ものの見方をして生きてきた人間です。もともと個人主義的性向が強かったのが、日本の大学を卒業後、ハーヴァード大学に留学して1970年代の米国のリベラルな風潮に触れ、そのあとモスクワ大学に留学してプーシキンやチェーホフの文学を研究、モスクワ大学で知り合ったデンマークの女性と結婚し、ドイツやスウェーデンに在勤したことで、西欧の近代文明というものを明確に意識するようになりました。

河東のものの見方は、2025年出版の「『自由と民主』の世界史―失われた近代を求めて」に盛られていますが、次を基本としています。

・人間の自由・権利を守ること。

 と同時に、白人優越主義であれ、Eurocentrismであれ、反面、有色人種の夜郎自大的な自己主張であれ、現実・事実から離れた議論を展開して、不必要な紛争を起こすのを防ぐ。

・戦前の満州事変とそれ以降のような愚行を決して繰り返さないこと。

 つまり軍人、そして一部の政治家、役人、思想家たちの夜郎自大の言動に世論が乗って、対米戦争を不可避なものとしたようなことを繰り返さない。

・日本の経済力・活力を維持する。

・「国家」の役割を最小限のものに止める。

・民主主義が衆愚主義に劣化するのを防ぐ。

今、世界文明はロボットやAIの普及で、これまでとは異次元での展開を示そうとしています。人間自身も、脳波の操作、遺伝子の改造、サイボーグの登場などで、生物としてこれまでとは違う存在になっていきます。

このブログの主宰者、河東はあと何年生きられるかわかりませんが、このブログでこの文明の一大転換点の有様を記録に残りしていくことにします。

そしてこのブログ再開の数日前2月14日に、弟の河東仁(かわとうまさし)が線維性肺炎で、71歳の若さで亡くなりました。「日本の夢信仰 ―― 宗教学から見た日本精神史」でサントリー学芸賞を受けたことのある、宗教学者でした。いつかは二人で何か本を出そうと思っていただけに残念です。彼の遺稿など探して、折に触れてこのブログで紹介していきたいと思っています。

なお、このブログが1年間消えていたのは、プロヴァイダーに料金を払うのを失念しているうちにドメインの接続を外されてしまい、回復を試みるも、プロヴァイダーがほぼ倒産して機能せず、結果として20年間の数千に及ぶ記事を抱えたブログはサイバー宇宙のどこかに霧散してしまったわけです。

と思っていましたら、過去のデータは、2023年11月29日時点でのものを国会図書館が保存してくれており、それはhttp://web.archive.orgを開けてwww.japan-world-trends.comで検索、表示されるカレンダーから2023年11月29日を選択すると出てきます。