日本では自分だけの殻にこもっているのが、一番心地いい。これが個人主義だと、我々は思っています。でも、日本には皆で議論するべきことがまだ沢山あります。そして日本、アジアの将来を、世界中の人々と話し合っていかなければなりません。このブログは、日本語、英語、中国語、ロシア語でディベートができる、世界で唯一のサイトです。世界中のオピニオン・メーカー達との議論をお楽しみください。


「天人五衰」と近代の終焉について

三島由紀夫の最後の小説「天人五衰」登場人物の本多は聡子から、「(彼女の恋人だった)松枝清顕さんという方は、お名をきいたこともありません。そんなお方はもともとあらしゃらなかったのと違いますか?」と言われ、寺の庭を見て思う。「記憶もなければ何もないところへ、自分は来てしまった」と。

.

井上隆史という人はその著書「三島由紀夫 幻の遺作を読む」で、この場を論評して言う。三島は近代という時代が行きついた果ての、究極の虚無を見つめているのであり、それは意味という意味が崩壊する極限状態なのだ、と。

.

この脱力感、トランプとか格差とかポピュリズムが破壊してしまった先進国社会を見て、そうだな、と思う。自由とか民主主義とか市場経済とか、近代が成り立っている価値観が雲散霧消。「意味」は消えた。

.

(手前みそですが、13年前の拙作もご笑覧を

意味が解体する世界へ 一外交官の考察 | 河東 哲夫 |本 | 通販 | Amazon )

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です