この1週間、1世代前の文化を回顧する洋画に続けて出会った。一つはアメリカ人の映画監督リチャード・リンクレイターの撮ったフランス映画「ヌーヴェルヴァーグ」。ゴダール監督が処女作「勝手にしやがれ」を仕上げていく過程を追ったもの。
ドキュメンタリーではない。登場人物はゴダールやベルモンドを初め、すべて現代の俳優(?)が演じている。それが、皆、本物にそっくりで、面白かった。そういえば、フランス風のエスプリを効かせたもの、と言うより、直截なハリウッド流だったかも。
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もう一つは「Michaelマイケル」。マイケル・ジャクソンが幼少期のジャクソン5から、世界一のシンガーにのしあがっていくまでの過程を描いたもの。これも本物にそっくりの、現代の人間たちが演じている。マイケルは彼の甥のジャファー・ジャクソンが演じているためか、本物に瓜二つ。ダンスの所作も素晴らしい。因みにペットのチンパンジーがまたリアルで芸達者。まさかCGとは思えないが、映画会社はCGだと言っている。
この映画は楽しむためのもの。マイケルの迷いと苦しみに彩られた後半生は出てこない。もっぱら頂点へ駆け上がる右肩上がりのマイケル。プラス・イメージしか振りまかない。実際はもっと陰翳をもった人間だっただろうが。
華やかなパフォーマンスが続き、その様は映画「国宝」に似ていた。ゴージャスの一語。
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それにしても、この二つの映画は、一つ二つ前の世代、今はもう様変わりになってしまった自由で右肩上がりだった時代を懐かしむ点で共通している。それも、当時の人物にそっくりの現代の人間を登場させて。
トランプの登場、欧州でのポピュリズムの台頭で、世界のインテリにとっては1960~70年代は輝ける時代に思えるのだろう。




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