日本では自分だけの殻にこもっているのが、一番心地いい。これが個人主義だと、我々は思っています。でも、日本には皆で議論するべきことがまだ沢山あります。そして日本、アジアの将来を、世界中の人々と話し合っていかなければなりません。このブログは、日本語、英語、中国語、ロシア語でディベートができる、世界で唯一のサイトです。世界中のオピニオン・メーカー達との議論をお楽しみください。


今回イラン戦争で、ホルムズ海峡に踏み込めないでいる米海軍の動きを見ていると、「台湾有事」の際に、米空母艦隊が出動して云々、という戦術はもう有効性を失っているんじゃないかと思う。

では、台湾はどうしようもないかと言うと、そうでもない。台湾の方は、中国の上陸艦隊を地上からのミサイル、ドローン、あるいは海上からのドローンで殲滅できる。

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今、中国人民解放軍上層部では習近平総書記による大粛清が進行中だが、それが台湾攻略とどう関係しているかは、誰もわからない。一方、米国民主党系の専門家Drew Thompsonは、2月の末以来、中国軍機が台湾の空域に一切立ち至っていないことを指摘していたhttps://chinadrew.substack.com/p/the-pla-has-stopped-flying-aircraft。これは、昨年後半、中国軍機による活発な、台湾空域侵入が見られたのと様変わりなのだ。

これが軍幹部の粛清で主戦論者が除去されたためなのか、それとも3月の全人代開催、4月に予定されていた(延期された)トランプの訪中を前に、台湾で不測の事態を起こすのを避けたのか、どちらかはわかないが。

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いずれにしても、中国に対して腰の定まらないトランプという要因もあり、日本は台湾防衛でどこまで米軍と協力できるかという法律論に血道をあげるより、武力不行使・現状固定で政治的な合意をはかる、平和的な手段に注力するべきだ。

河東哲夫