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ドイツのメルツ首相が、28日に来日する。彼はこの後、韓国、シンガポールを訪問する予定。中国を忌避しているように見えるので、日本ではドイツを「中国包囲網」に引き込むチャンスととらえる向きもあるだろう。

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しかしメルツ首相は既に2月、ドイツが深い経済関係を持つ中国を訪問ずみだ。今回、希土類の輸出制限など、自由貿易に反する中国の行状批判には加わるだろうが、それ以上、「中国を包囲」するような企てには乗らない。また高市首相も、中国を挑発することは避けるだろう。

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それよりも今回のメルツ訪日では、カナダのカーニー首相などが提唱している「中堅諸国の協力と提携」を進めて欲しい。進めるというのは、口先だけではなく、中堅諸国が一つの声で発言することで大国たちの独走をけん制することのできる足場を作ることだ。

つまり、主要な分野ごとに、ある程度オープン・エンド(出入り自由)のフォーラムを作る。政治・安全保障問題についてのフォーラム、自由・民主主義の価値観維持のためのフォーラム、市場経済・自由貿易維持のためのフォーラム、情報と文化の自由な交換・交流について等のフォーラムを立ち上げ、それぞれに議長国をローテーションで定め、事務局の役割も果たさせる。

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たとえて言えば、そういうことだ。日本政府が今回、何を用意しているか知らないし、今回の訪問で多くのことを決めることはできまい。ただ「中堅民主主義・自由経済諸国の提携・協力を具体化するべく、これから議論を深めていく」程度のことは、両首脳に是非発言してもらいたい。準備がしてなければ、記者会見での発言で十分なのだ。

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