「北朝鮮は南北統一を望んでいない」ことの意味
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北朝鮮というと、「危険」とか「韓国に攻め込んでくる」とか「トランプとの会談を切望している」とかの連想が働くのだが、ものごとの基本=パラダイムは2024年頃からかなり変わってきたようだ。筆者も、このことをすぐ忘れてしまうので、書いておく。
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2023年末開かれた、朝鮮労働党中央委員会第8期第9回総会拡大会議で金正恩総書記は、南北朝鮮を「同族関係、同質関係ではない敵対的な両国関係、戦争中にある両交戦国関係」と定義した。
これだけでは何のことかよくわからないのだが、彼は翌年1月の最高人民会議での演説で、「ほぼ80年間の北南関係史に終止符を打ち、朝鮮半島に並存する2つの国家を認めたことに基づいて、わが共和国の対南政策を新しく法化した」と述べた。つまり統一は求めないこととしたのである。
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あるセミナーで、日本の代表的な北朝鮮専門家も、次のことを言った。「北朝鮮は今の韓国との交流が進むことを望んでいない。K-Pop等に若者が惹かれ、政府が統制できなくなるのを恐れている。それに、南北朝鮮の関係が良くなれば、在韓米軍は駐留する理由を失って、撤退するだろう。『在韓米軍という脅威』はこれまで、100万人を超える北朝鮮軍を引き締めておく最大のよすがだったのが、これが消えてしまうのは困るからだ」と。
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僕はこれまで、北朝鮮としては経済建設のために、南北間の平和を確定出来たら御の字なのだろう、トランプを使って平和条約を結べたら喜ぶのだろうと思っていた。
ところが、ウクライナ戦争がらみでロシアを支援したことで、大枚の資金が流れ込んできた。年間GDPが4兆円程度と推測されている北朝鮮に、年間で1兆円相当と言われるカネが砲弾や兵士提供の見返りに流れ込む。米国、韓国、日本等からの資金は当面不要になった。
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こうした状況では、トランプに是非会いたいわけでもない。今の対立したまま、それでも平和というのが一番なのだ。「核保有を認めてくれるんだったら、会ってやってもいいよ」程度の話しになってしまったのではないか。
トランプは既に何度も、北朝鮮と話をしたいと言っている。にもかかわらず話が進まないのは、以上の理由によるものだろう。




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