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米国国債はいつ値崩れするか

現代のポピュリズム国家は、財政赤字拡大を宿命づけられている。民意に従えば、税金はできるだけ低く、一方社会保障はできるだけ手厚くということになるからだ。赤字は国債を発行して穴埋めするしかない。

米国では、未返済の国債はGDPの1年分強累積している。満期のものは返済と同時に同額を借り換え(期間と利回りは異なることが多い)、しかも新規増分を発行するから、無限に増えていく。今年も財務省は年何回かに分けて入札を実施するが、それはちょうど今の時期に回数、金額とも集中する。それが今、米国長期金利で動きが目立つようになった理由。

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これとは別に、米国のノンバンクの財務状況も、注目の的になっている。2008年のリーマン危機後、米国の大銀行は、手持ちの資金を投機的資産に回さないよう、十重二十重の規制=ヴォルカー・ルールを受けている。ところがこの規制を受けない総称「ノンバンク」と呼ばれる金融企業が多数存在し、彼らは時には大銀行からの委託も受けて、資金を投機的に運用している。金利が上がると株価が下がるから、投機性の株に投資するノンバンクは財政破綻しやすく、これが(ノンバンクにカネを貸している)大銀行の信用に響くと、「市場では皆が、他人は破綻寸前ではないかと疑って、資金を貸さなくなる」目詰まりが生ずる。

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つまり今の米国金融市場は国債、ノンバンクという二つの危機要因を抱えている。危機が起きる場合、ドル・レート、株価の動きは、両者の間で異なる。もし両者がほぼ同時に起きると、ドル・レート、株価の動きは複雑になる。

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ということで、今後の見通しについて、ChatGPTと議論してみた。この頃のChatは、どこかから情報を取ってくるだけはない。自分で勉強して、自分で見通しを組み立てているから面白い。

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筆者

Chatよ。米国での金利が更に上がって国債消化が難しくなった場合、何が起きる? 株価、ドル・レートはどうなる? 他方、ノンバンクの信用不安で金融の目詰まりは起きるか? 起きたらどうなる? 

2008年のリーマン危機で、金利、株価、ドル・レートはその後の2年間でどういう動きを示した? 

1985年のプラザ合意後の2年間はどうだった? 箇条書きで簡潔に答えておくれ。

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ChatGPT

1)今、米国債の消化が難しくなり、長期金利がさらに上昇したら、国債価格は低落し、長期金利は上がる。住宅ローン、社債、企業借入の金利も上がる。

株価は基本的に下落。特にPERの高いAI・ハイテク株には強烈に効く。将来利益の現在価値が金利上昇で下がるから。

ドルは最初は上がる可能性がある。高金利を求めて資金が米国へ流れるため。

しかし「インフレだから金利が高い」のではなく、「米国債そのものが信用されなくなって金利が上がる」段階になると、ドル安に転じ得る。ここが一番危険。

つまり悪いシナリオは、国債安+株安+ドル安=米国版トリプル安

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2)そこへノンバンクの信用不安が重なると、それはノンバンクに融資している大銀行の信用低下を呼び、「金はあるが誰も貸したがらない」信用収縮=金融の目詰まりになる。ノンバンクが抱える資産は86兆ドル(!)とも推定されているが、そのうちリスク資産は22兆ドル程度とされる。8月中旬にはヘッジファンド(広い意味でノンバンク)のSituational Awarenessが破綻し、金融当局がここに立ち入り調査を実施。ノンバンク部門の実態への警戒感をあらわにしている。

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3)2008年リーマン危機では当初、金利は急落した。 FF金利は2008年初め4.25%だったが、12月には0~0.25%に下がった。株は暴落した。 S&P500は2007年秋の高値から2009年3月の底まで、約57%下落した。しかしそこから猛烈に反騰し、2010年末には底値から約80%上昇した。

ドルは意外にも、危機直後は上昇した。 世界中が現金・米国債へ逃げたため、2008年後半のドル実効レートは約12%上昇した。つまり「米国発の危機なのにドル買い」だった。

ただし2009年春以降、恐怖が薄れるとsafe havenのドル買いが逆転し、ドルは下落した。

要するに2008年型は、信用崩壊 → 株暴落 → ドル一時上昇 → FRB大量緩和 → 金利急低下 → 株反騰・ドル反落でした。

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4)1985年プラザ合意後の2年間

(こちらは全然違います)

1985年9月、G5が意図的にドルを下げることを決めた。ドル円は1ドル=240円 から 1987年末には120円台。ほぼ半値に下がった。

米国株はむしろ大幅上昇し、1985~87年前半は株式ブームが続いた。ところが1987年10月19日、Black Mondayで、ダウ平均株価は一日で22.6%暴落した。

日本では急激な円高による景気悪化を防ぐため、日銀が公定歩合を5%から2.5%まで引き下げた。これが株・土地への資金流入を促し、後の日本のバブルを起こした。

5)今回、カネ詰まりが起きて、倒産増加、景気後退が起きると、FRBは結局、利下げ・流動性供給・場合によっては国債等の大量購入に追い込まれる可能性が高い。

つまり、危機の第一幕は金利上昇、第二幕は信用危機、第三幕はFRB介入による金利急低下、ということになる。

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6)金の動き

金価格は副次的問題ではあるが、面白い要素ではある。2008年リーマン危機では、金は米国債と並んで安全資産として買われたが、今回は国債がその信用を失うので、金はほぼ唯一の安全資産となる。今、金価格は既に急激な上昇を始めている。

ただ2008年もそうだったが、市場の主体が資金不足に陥ると、手持ちの金を売却することがあり、金価格は上昇の後、一時的には下落し得る。

しかし中央銀行、連銀が金融大緩和、国債の買い取り等の収拾策に出てくると、金利が下がり、金の価格は再び大幅上昇を始める可能性があるし、2009年から2011年にかけて実際にそうなった。

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そして、今回が「米国売り」の様相を示しても、米国に取って代われる経済主体はないので(円は急上昇して、ドル・ベースでの日本GDPを大幅に押し上げるでしょうが)、世の終わりにはならないでしょう。

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