. 河東哲夫
IWON(アイウォン)というのは、NTTが開発している光通信技術(Innovative Optical & Wireless Network)。
.
光も電波の一種だが、普通の電波に比べていくつかの特性を持っている。まず大容量で長距離の伝達が可能である。データ伝送容量は125倍、それによって電力効率は100倍に向上する。
電気配線は高速化(周波数増加)や伝送距離延伸をすれば、消費電力が大幅に増加するが、光では消費電力はほとんど増加しない。大容量だから、都市部と郊外のデータ・センターを接続し、あたかもひとつのデータ・センターであるかのように扱う、統合ITインフラの構築が可能である。これは自動運転の「脳」として、効率的なシステムだ。
.
これを、今北海道で建設中の、ラピダスの工場が生産する2ナノの半導体と組み合わせて、日本の優位を築け、とする人たちもいる。つまりAI機能を持つ微細な半導体を生産し、これを自動運転、医療機器、兵器等で活用せよ、というのだ。こうなると、データ・センターから端末までを一体化した高速、かつ低電力消費のシステムができる。
.
しかし同じことは、他国の企業もめざしている。NTTや日本が優位を築けたとしても、それを享受できるのは短期間だ。まあ相撲やテニスの上位陣と同じで、実力は伯仲していて、勝ったり負けたりを続けながら、全体としてレベルアップしていくのだ。
.
CHATは言う。「日本は国民性でimaginationに欠けるから、科学技術の開発競争で負ける」と思い込む必要はない。リスクを取れる体制(金融等)を構築し、社会が失敗を許容するようになれば、十分競争できる、と。




コメントを残す