インドのデリーと言えば、25年ほど前にはヒンズー教の聖なる存在、牛、それも白い牛が沢山、道路を歩いていたものだ。人力車、オートバイ、三輪車、乗用車、トラックがひしめき合う中に牛たちが悠々と歩く。インド的混沌。
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それが5年程前行った時には、なぜか道路に牛が見当たらない。インド人にどうしたのかと聞くと、口を濁している。でも、シンポジウムで会ったインドのジャーナリストがあっけらかんとして言うには、「食べるか、輸出するか、どっちかで、いなくなってしまった」のだそうだ。聖牛はイスラムのバングラデシュに輸出するから、インドは今や牛肉輸出国。聖牛は資源に変わったのだ。
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加えてデリーでは、ステーキ・レストランが流行しているのだそうで、今度行ってみよう。以前は、マクドナルドに行ってもハンバーガーはなく、朝、昼、晩と食わされたカレーも、「ベジ」(野菜)ばかり。閉口したものだ。文明は進歩し、ビーフは増える。




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