野坂昭如(あきよし)という作家がいた。エロ小説とか、しきりに無頼ぶってみせるのだが、どこか育ちの良さと、気の弱さは隠せないという面持ち。実際は戦災もからんで随分壮絶な育ち方をした人のようだが(「火垂るの墓」は彼と妹の実話をもとにしている)、そうは見えない。
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彼が2011年出した、「野坂歌大全」というCDがある。歌詞は能吉利人、作曲は桜井順、歌手野坂という顔ぶれ。どれも面白いのだが、ヤケのやんぱち的雰囲気の「生キ残レ少年少女」は真骨頂。米国のコメ市場開放要求に抵抗する農協に、頼まれて作ったコピーをもとにしている。
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――ひどい世の中じゃー こわい世の中じゃー
信じられるのはオコメだけ
信じられるのはオコメだけ
・・・
哀しい想い出ハングリー
ネバネバ・ノーモア・ハングリー
愛農 愛農 愛農農農 農協― 農協―
女はアイキョー 坊主はオキョー
オコメのことなら ノーキョー
AGRI! JAGRI!
JAPANのブンカは 田ンぼじゃ 田ンぼじゃ
AGRI! JAGRI! JAGRI~CULTURE!
・・・ ―― (CDSOL-1462より)
Amazon.co.jp: 野坂歌大全I-AKIYUKI NOSAKA SINGS JUN SAKURAI: ミュージック




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