「葬式坊主 なむなむ日記」という面白い本を読んでいる。寺の檀家がどんどん減って、このごろの僧侶は葬儀会社がまとめて「派遣」するシステムになっているそうだ。その悲哀、遺族との行き違いの数々がまじめに書いてある。
日本では、コロナを契機に家族葬、あるいは火葬のみというのが増えている。死者が増えていることもあって、葬式件数はむしろ増えたが、参列人数、時間などは縮小し、その中での僧侶の待遇は確実に低下している。お経をあげるのも、僕が講演する時の「薄謝」程度。
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これ、全国に75000以上もあるお寺の保存の問題ともからんでくる。ヨーロッパでは、教会に国家から資金が支給されているところも多いのだが、日本は米国や韓国と同様、宗教も「民営」だから、新興宗教的なものが出てくる。宗旨はいちおうキリスト教に沿っていても、数千人も集まる「メガ・チャーチ」でカリスマチックな僧侶が大衆に分かりやすい、誰が敵で誰が味方か分かりやすい講話をして、最後は一緒に宗教的な陶酔感に浸る。
最近話題になる、米国の福音派もそれだ。日本でも中世から、その手の新興宗教的な宗派はいくつも現れ、信長と争った浄土真宗もその一つ。現代でも・・・
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寺、神社。これは日本の文化、人々の暮らしそのものに関わること。文化庁あたり、優良宗教法人には助成金を出したらどうだろう? 自薦他薦、殺到するから足切りが難しいだろうが。



