日本では自分だけの殻にこもっているのが、一番心地いい。これが個人主義だと、我々は思っています。でも、日本には皆で議論するべきことがまだ沢山あります。そして日本、アジアの将来を、世界中の人々と話し合っていかなければなりません。このブログは、日本語、英語、中国語、ロシア語でディベートができる、世界で唯一のサイトです。世界中のオピニオン・メーカー達との議論をお楽しみください。


中東からの原油・ナフサ輸入は本当に減ったのか?

1970年代、石油危機は2回起きた。まだ通産省に勤務していた堺屋太一氏は「油断」を出版。油が切れた時の日本の惨状を描いた。

だから、今回ホルムズ海峡が通れなくなった時、筆者は大変だと思ったものだが、街は平静。店の品物は豊富。

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これは、日本がいろいろな方法で原油を確保しているためではないかと思った。ホルムズ海峡を通り抜けたイランの友好国のタンカーからインド洋で原油を積み替えるとか(「瀬取り」と呼ばれる)、商社がグローバルなネットワークを活用して、そこらじゅうから原油をかき集めるとかしているのだろう。

と思って、実際の輸入量(金額ではなく量)を、ChatGPTに調べてもらった。出典は財務省貿易統計の「原油及び粗油」の数字。

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結果は、「3月~5月には、日本の原油輸入量は本当に急落している。6月には米国からの輸入量が急増したが、中間選挙を前にして、ガソリン価格が上がるのを嫌ったトランプが、米国産原油の輸出を止めたらしく、7月には原油総輸入量はまた減少している。

プラスチックの原料となるナフサの輸入量も、原油と似たようなトレンド。これも、本当に急減している。

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ChatGPTが抽出してきた数字は次の通りだ。

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2026年1~6月、日本の原油・粗油の総輸入量は約5,572万kl。2025年同期は約6,896万klだった。約20%の減少である。

特に3月から4月にかけては約1,104万klから448万klへと、約60%(!)の急落を見せ、それは 5月も続いた。

6月になると、米国からの輸入急増などで約1,003万klへと回復を見せている。

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ナフサの輸入量(財務省貿易統計の「石油化学製品製造用ナフサ」(HS 2710.12-181))は上半期、25.4%の減少を見せている。

今年上半期は約752万kl、昨年上半期は10,087,190 klだった。5月は、米国・アルジェリア等からの代替調達で全体の落ち込みを9.1%に抑えている。

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一方、米国の原油輸出(日本以外も含めて)は7月に大きく減少した。5月の573万b/d(過去最高)から、7月には366万b/dへ約36%減少しているのである。

7月には、米国内の製油所が稼働率を97%へと急に引き上げ、約1,730万b/dを吸収した。シェールオイルのかなりの部分がこれに回ったと思われる。

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ベネズエラ原油再登場

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他方、米国のメキシコ湾岸の製油所には、ベネズエラの重質・高硫黄原油を処理できる高価な設備を備えたものが多い。ここはベネズエラ産原油がないと、設備の効率的な利用ができない。

7月のベネズエラから米国への原油輸出は、約78.6万b/dにまで増えている。1月は約28.4万b/dだから、半年で約2.8倍。

8月18日、米エネルギー省のHaustveit次官は、現在ではベネズエラ原油生産の約半分が米国向けになっていると述べている。マドゥーロ大統領の拘束でベネズエラ産原油の禁輸制裁が解けたのである。これでChevronなどは、以前開発した油田からの対米輸入を開始している(新規開発はまだ)。

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なお筆者は、シェール・オイルは軽質で、重質油向けの米国製油所には向いていない、大半が輸出に向けられていると、これまで考えてきたが、そうでもないようだ。2025年には米国で生産された原油の70%強が国内で処理されている。

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日本にとっての米国産原油

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2025年、日本は米国から平均 10.4万b/dを輸入したが、これは総輸入量約240.8万b/dのわずか4.3%程度で、シェールオイルが多かった。

ただ日本の製油所は、中東産のより重い原油を前提に設計され、脱硫・分解設備もその油質に最適化されているため、米国のシェールオイルは大量には処理できない。中東原油に混ぜて使っている。

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2026年はイラン戦争で、事情が急変した。日本は米国産原油の輸入量を大幅に増やしたが、ここではシェールオイルだけでなく、メキシコ湾の海上油田産のMarsも買っている。これは重質で硫黄分も多いので、日本の従来型製油所にはむしろ馴染みやすい。

(いや石油の話しというのは、油田名とか油種、製油所の能力まで熟知していないと語れないもののようだ)

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