(他からの転載なので少し唐突ですが)
日本経済が盛り上がらない基本は、日本が過剰生産能力を抱えていたということだ。だから財政支出拡大や輸出でそれを処理するか、海外に資本を出してしのぐしかない。
アベノミクスは「大胆な金融緩和、機動的な財政政策、民間投資を喚起する成長戦略」の三つの矢で経済を再び盛り上げようとした。最初の日本は機能したが、三本目の矢は、企業が内部留保を使うのに慎重で賃上げをしなかったのが主な原因で不発に終わった。
「輸出に依存しての経済成長」モデルは、19世紀の英国、現在の中国、韓国でも見られることで、当然のことながらどこかで天井に突き当たる。
.
「異次元緩和」は日本の国内投資を活性化はしなかったが、円安を実現した。それは外国人株主の増加をもたらしたし、「レートも金利も低い円資金」は日本人自身による投資、外国人による円キャリー・トレード(何倍ものレバレッジがかけられているのが普通)等によって、米国の長期金利を低水準にとどめることに資している。何らかの理由で日本からの資金が減少して米国長期金利が上向くと、米国は国債の償還に窮して財政困難に陥る。
.
「日本からの低利円資金」は、諸方の金融商品に利用され、埋め込まれているから、日銀は日本のことだけ考えて金融を運営していくことはできなくなっている。日銀のちょっとした動きが、世界に大きな波紋を投げかけるかもしれないからだ。円は世界の諸国の外貨準備の5%内外を占めているが、金融市場ではそれ以上の役割を果たしているのだ。
.
(無限縮小からの脱出)
.
今、高市総理は「責任ある積極財政」を掲げて予算を拡大している。これが、アベノミクスのうち実現していない、企業活動の活性化に火をつければご同慶の至り。火をつけなければ、インフレに油を注ぐだけになる。高市政権の以前から、企業は賃上げを進めるようになっているし、政府はラピダス等製造業に大胆に予算をつぎ込むようになっているからだ。
.
この数年、外国人が低利の円を入手し、それをドルに交換、高金利の米国の金融商品に投資して利ザヤをかせぐ「円キャリー取り引き」が盛んになって、これが円安の大きな要因になっている。しかしChatGPTは、これは急激には止めるべきでない、と言う。例えば日銀が大幅な利上げをしたりすると、円キャリーの逆回転が起きる。円より安価な通貨を借りて、それを円に換えると、日本の国債等を買い上げる動きが出てくる。それは急激な円高をもたらすだろう。
何しろ2011年には1ドル80円弱と、現在の2倍のレートだったのだから。1ドル110円あたりを目標に、日銀がじわじわと利上げをしていくようなことになるのでないか? ドル・ベースでの日本のGDPはその時、かなりのスピードで膨れていく。



