今、イスラエルが米国を語らって始めたイランとの戦争で、米国ではイスラエルへの支持が落ちている。これは、米国からの膨大な支援(2023年10月に起きたハマスのテロ以来、イスラエルは200億ドルを超える兵器援助を得ている)でやってきたイスラエルにとって、不吉を超えて死活の問題。
ところが、こうした機運に抵抗し、イスラエル支持を主張し続ける勢力がいる。「福音派」、つまりきっちりした定義はされていないが、プロテスタントの流れ、しかし強い信仰を持つ人たちのことで、米国では1億人にも達しているそうだ。
これが聖地エルサレムをイスラムから守ることを至上の課題とし、そのためにイスラエルを堅く支持している。
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どうも、こういう動きは実感として理解しにくい。しかしある日、はたと思った。ああ、これは日本でいわゆる「新興宗教」と言われている動きとそっくりではないか、と。西欧ではキリスト教会は国家予算で助けられている。ところが米国、日本ではそれがない。
特に戦後になると米国では、既存のキリスト教をわかりやすい教義に加工し、カリスマ的な宗教指導者がテレビを使って、「真実はこれしかない」と言わんばかりに大衆をひきつける。こうした現象が頻発した。教会組織を維持するために、ポピュリズムに訴えたのである。
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ここに集まる人たちは、何らかの悩み、問題を抱えている。あるいは社会で孤立していて、仲間を探している。こういう人たちが、敵味方をはっきり分ける物語を吹き込まれ、それを神と結びつける。米国でも日本でも、彼らは人数と団結で大きな政治力を発揮する。こういう人たちが、イランとの停戦を求めるときは来るのだろうか?



