(これは以前のコラムの復刻です)
2016年2月、米国五大湖の一つオンタリオ湖の湖底に戦中のドイツ潜水艦――五大湖で米国・カナダの船を撃沈していたという――と目される艦艇の残骸が見つかった、というニュースが目を引いた。
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当時このニュースを見た時は、一体どうやって海から入り込んだのか、と思ったものだ。大西洋から五大湖につながるセント・ローレンス川は随分広い川だが、それでも潜水艦が潜航したまま航行できるようなものではあるまい。とすると、夜陰に乗じて川面を遡行していったのか?
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と思ったら、最近わかったのは、これはエープリル・フールなみのFake newsだったということ。史実をたくみに交えて、信憑性を増している。実際にあったことは、第1次大戦が終わった時、ドイツの潜水艦が戦利品として米軍に鹵獲され、五大湖の諸都市で見世物にされた後、演習で撃沈され、ミシガン湖底(オンタリオ湖ではなく)にあるのだそうだからだ。
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ウソは奇想天外である方が、人は信じ込みやすい。昔南米で、日本が敗北したのはFake newsだと固く信じていた日本人たちがいた。今の米国で、「トランプが大統領に当選したというのはFake news。実際はヒラリー・クリントンが大統領として統治しているのだが、テレビが一切報道しないだけだ」などというニュースを流したら、けっこう信じる人がいるかもしれない。




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