2009年07月21日
想像力の限界――究極の官僚主義は?
今の日本は本当に整った社会で、なんでもきまり通りにものごとは動くのだと皆思っている。
だがそんな社会は世界の中でも異例で、だいたい「何でもあり」の国々ばかりなのだと思った方がいいのだ。
その中でも、僕がいたことのあるロシアは極め付き。スケールと度量が日本と違う。信じられるだろうか? 1991年12月、ソ連が崩壊したことは皆おぼえているだろうが、まだソ連の時代に宇宙に打ち上げられた飛行士が、それから1年くらい宇宙船でぐるぐる地球を回っていたことを。
なぜかと言えば、彼を「担当する」役所がソ連崩壊でなくなってしまったからなのだそうだ。この究極の無責任体制。それでも死なずに地球に帰ってきたから、偉い! 生きているのがわかっていたから、放っておいたのだろう。
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