2009年09月29日
もう上得意でなくなった、海外の日本人旅行客
「変わる世界」の欄で、ニュージーランドについて書きましたが、その中で日本人観光客が減っていると書いたところ、知り合いのトラブル・エージェント社長から次の投稿をいただきました。
海外での日本人観光客への期待度が落ちているという話です。まあ、それだけ日本人の生き方が着実になってきたのだからいいと思いますが、旅行業界は困るでしょう。
「国外のホテルや航空会社との仕入れ交渉の際に、約10年前まではそんなに期待しないでくれ・・・、と思うばかりの好条件で集客を依頼されてましたが、ここ数年は条件が合えば商売しましょう・・のスタンスに変わりました。もちろん全てのサプライヤーが機会主義的ではありませんが、彼らは確実に中国マーケットを向いています。
また、日本サイドも好景気だった際に、日本の国内法(消費者保護の観点から改正された旅行業法が世界標準と乖離している)を無理やり押し付けて随分と先方を困らせていたことも事実です。
現在では高級レベルのホテルの目はアメリカに向き(リーマン以前だが最近復活か)、中級は中国へ向き、新聞紙上で宣伝されてるツアーが利用するホテルは中級以下になりました。
旅のダイナミズムや多様性を商品化するべき時代になったのでしょう。」
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