2009年09月26日
世界国家もどき
今回、核廃絶に関する国連安全保障理事会首脳級会合をアメリカのオバマ大統領が司会している写真を見て、コロンブスの卵のようなやり方だと思った。
英国からの独立を戦って以来、何か大きな外部のものに行動を制約されるのを嫌うアメリカ人は、他ならぬ自分たちが作った国連をも敬遠し、継子扱いしてきた。
しかし大統領自らが国連の本丸、安保理にのりこみ、議長まで務めるーーこのコロンブスの卵のような破天荒なやり方で、アメリカと国連が合体すると「世界国家」の幻影が立ち上る。世界最大・最強のアメリカ軍が、国連軍の主要部分を占めてだ。
まあ、これも中国、ロシアがおとなしくしている間のことだけだろうが、本当に大統領が代わっただけでよくまあこんなに変わるものだよ。願わくは、日本も安保理常任理事国にしてくれないと、「世界国家」になっても日本は発言権がない地域になってしまう。
でも、「平和でカネがもうけられればそれでいい」? そんなものかね?
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