2009年05月06日
韓国・北朝鮮境界の都羅山(Dorasan)駅
連休中、ソウルでポップ・カルチャーについてのシンポジウムに出席し、終わってから北朝鮮との境界にある非武装地帯を見学してきた。数年前、北朝鮮が一生懸命掘ってきたのがばれて、今では外国の観光客などが多数おしかける、例の進攻用トンネルなどがある地帯だ。
境界線の向こうには開城(ケソン)の工業団地もはるかに見える。そこへ向けては韓国側から、真新しい道路がまっしぐらに伸びていて、毎日韓国側からバスで通勤している(今は北朝鮮側がこれを制限する動きに出ている)。そしてこれに並行して(使われていない)鉄道が伸びているのだが、将来を見越して数年前、韓国側に立派な駅が作られた。これが都羅山駅で、バスでアナウンスを聞いたときは「トラさん駅、トラさん駅」と聞こえて困った。
大きな駅で、その横には大規模な倉庫が数棟たっている。このような建物を作るのは比較的簡単だし、内需振興にもなるのだが、その後の維持と人件費が大変だろう。しかし国家に関わる問題については、採算無視でいくということだ。
(このあたりは朝鮮戦争で激戦地だったようで、破壊された機関車の絵がかかっている)
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