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経営学

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2010年7月17日

下づみの声を聞け! 3 ―― 型にはめないで欲しい

僕の教えている大学で、企業中堅幹部から次のような投稿があった。

「学生」:昨晩TVで「社会人大学生」の話題をやっていたそうです。
取り上げられてた学校は、早稲田だったそうです。

昼間働き、夜学部に通う彼女は、会社からのプレッシャーの中で通学しているということです。また、その話題の中で言われてたことは、外国では、社会人学生を企業としても優遇しているのに対し、日本企業はまだまだ容認しない体制が根強く残っているそうです。

それはわれわれが痛いほど感じている現実です。
日本企業がグローバルを提唱するなら、もっと体系的にアカデミックを学んだほうが良いと思います。

そしてビジネススクールで出会う、友人、先生、どれをとっても貴重な出会いであり、その後の人生に大きな影響を与えることは確かです。
ビジネススクールに通う学生は、一様に前向きですし、何よりも会社のことを考えていると思います。

そういう貴重な存在に、この番組での女性のように、前例がないからという安直な理由でプレッシャーを掛けるのはどうかと思います。

もっと個人が堂々とのびのびと生きられる社会が良いですね。型にはめようとしすぎです。

真の意味での自由をわが国に!!

教師(僕)の返事:全く賛成です。
戦後(戦前にもあったと思いますが)日本人が得た自由は本当に貴重で、特に若い女性はそれをフルに感じていることと思います。
しかし国際政治においてもそうですが、行動の自由、思想の自由は強い者、収入のある者にしか可能ではないものです。
企業人の中間研修については、いいこと以外何もありません。あとで処遇に差をつけるとかが面倒だから、面倒なことはやめて皆と同じようにおとなしく働いてほしい、というのが企業人事部あたりの感触なのでしょうが。

そういうのは直属の上司が「頑張れよ」とぽんと尻をたたいて送りだすくらいの度量がないと。

企業内での理解がないなら、日本の場合「中間研修はいいことだ。やらないのは他社から遅れることだ」という雰囲気を醸成することがいちばん効くでしょう。何しろ法律よりも、「作法」、エチケットを重視する国、企業はライバル企業を死ぬほど気にしている社会ですから。

そのためには、マスコミに座談会とかルポ番組を働きかけるなどして、「仕掛けて」いくことも必要です。自分の社内では、「ああそう言えば、あのライバル企業の■■社さんも社員を中間研修させてますよ」というのが殺し文句になるでしょう。
義しく、しかし巧みに生きましょう。

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