2012年6月 6日
企業改革は汗みどろ、血みどろの意識改革
この頃は技術の盛衰が激しくて、今日のドル箱が明日は赤字の垂れ流しになる時代。
その典型は写真フィルムがデジタルになった時だ。富士フィルムもコニカもうまく転身したようだが(富士フィルムは粒子技術などを生かして医薬品、化粧品などに進出し、今でも売上2兆円強の大企業だ)、よくできたものだと思う。
内部の人の話を聞く機会があったが、いちばん難しかったのは社内の意識改革だったようだ。「いくら説明、説得しても反対はなくならない。それはもうリーダーが引っ張るしかない。汗みどろ、血みどろになって」ということを言う人もいた。その通りだろうと思う。
古森社長がその仕事に当たったのだが、彼は満州育ちで、幼時に苦労して引き揚げてきたのだそうだ。それが果敢、でも戦略眼に裏付けられたチャレンジ精神を生んだのだろうと思う。満州出身の人は、日本を外側から眺める相対的な視点を身につけている。それが変化を予知し、前向きに対応していくことを可能にするのだろう。
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