Japan and World Trends [日本語] 日本では自分だけの殻にこもっているのが、一番心地いい。これが個人主義だと、我々は思っています。でも、日本には皆で議論するべきことがまだ沢山あります。そして日本、アジアの将来を、世界中の人々と話し合っていかなければなりません。このブログは、日本語、英語、中国語、ロシア語でディベートができる、世界で唯一のサイトです。世界中のオピニオン・メーカー達との議論をお楽しみください。
ChineseEnglishRussian

経営学

Automatic Translation to English
Automatic Translation to English
2012年6月 6日

企業改革は汗みどろ、血みどろの意識改革

この頃は技術の盛衰が激しくて、今日のドル箱が明日は赤字の垂れ流しになる時代。
その典型は写真フィルムがデジタルになった時だ。富士フィルムもコニカもうまく転身したようだが(富士フィルムは粒子技術などを生かして医薬品、化粧品などに進出し、今でも売上2兆円強の大企業だ)、よくできたものだと思う。

内部の人の話を聞く機会があったが、いちばん難しかったのは社内の意識改革だったようだ。「いくら説明、説得しても反対はなくならない。それはもうリーダーが引っ張るしかない。汗みどろ、血みどろになって」ということを言う人もいた。その通りだろうと思う。

古森社長がその仕事に当たったのだが、彼は満州育ちで、幼時に苦労して引き揚げてきたのだそうだ。それが果敢、でも戦略眼に裏付けられたチャレンジ精神を生んだのだろうと思う。満州出身の人は、日本を外側から眺める相対的な視点を身につけている。それが変化を予知し、前向きに対応していくことを可能にするのだろう。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.japan-world-trends.com/cgi-bin/mtja/mt-tb.cgi/2192