2011年12月22日
ソ連は壮大なドラマだった
あと5日でソ連崩壊の20周年。今、トレーニンという人が書いたソ連崩壊とその後を描いた書物「ポスト帝国時代」を数人の仲間と翻訳している。
翻訳していてあらためて思うのは、ソ連時代のものごとのスケールの大きさである。人間の苦しみ、喜び、そのスケールは並はずれていた(と、今になっては思える)。ソ連は一つの壮大なドラマ(いや、実験か)だった。
それが今のロシアは・・・ 誰かが19世紀末の諷刺作家サルティコフ・シェドリンの世界だと言っていたが、その通り。パロディだ。
そのあたり、大河小説「遥かなる大地」(熊野洋、草思社)をお読みください。
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コメント
河東様
壮大なドラマ、それが悲劇であろうと、喜劇であろうと、その時代を経験した人達の思い・経験を想像すると、何ともいえない気持ちになります。
今回、東電事故の中間報告がありましたが、同じように我々日本人もこのようなドラマに参加しているのでしょうか。
政治家でなく、政治屋に余りにも日本という国が翻弄されていますが、その政治屋を選んでいるのも我々自身との認識が必要なのでしょう。