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世界文明

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2011年11月26日

素朴な疑問

ときどき思っては忘れてしまうのだが、現代の中国語にはどうして縦書きがないのだろう?
掛け軸は縦書きだし、昔の漢詩も縦書きなのに。

コメント

投稿者: | 2011年11月30日 23:08

初めてコメント投稿いたします。
 
私の妻は吉林省延辺自治州の北朝鮮国境・図們出身なので、長春の様子など懐かしく拝見させていただきました。延辺の州都・延吉まで片道7時間とのこと、高速道路ができて高速バスなら5時間で到着します。列車は遅く夜行で10時間ほどかかった記憶があります。
数年後に中国政府肝煎りの高速鉄道を北朝鮮国境まで伸ばすべく現在工事中です。これは50年間の羅津港租借と関係していると思いますが、妻の実家は悪名高き?土地収用の補償金で今年の夏に延吉市に移転しました。
 
さて、中国語の横書きは戦前魯迅などが中心になった新文化運動で提唱され、当初は寺院の扁額にある「1文字1行」に影響された右横書きでしたが、中国革命後の1950年に中国政治協商会議で左横書きを基本とすべきとされ、普及していったようです。
共産主義は一種の「国際標準」ですから、元号の廃止・西暦の採用などと共に、中国語伝統の縦書きも国際標準の左横書きに改められたのかもしれません。毛沢東は中国の後進性の原因を複雑な漢字だと考え簡体字を採用しますが、最終的には漢字の廃止とローマ字化を目指していました。
 
文革期には大胆に簡略化した第二期簡体字を定めたものの、意味すら通じなくなって改革開放後には廃れてしまいます。現代では、経済大国化に伴う中国文化への自信から看板などに「旧漢字=繁體字」を好んで用いたり、中国文化圏で繁體字を正字としよう、と主張する動きもあるようです。
国家が低迷している時代はその原因を自国の特殊性に求め、政治経済が順調ならば自国の特殊性こそが成功の原因だと誇る、というのはどこの国でも同じかもしれません。

投稿者: 河東哲夫 | 2011年12月 1日 01:37

岳様
情報有難うございます。
おっしゃる通り、なにごとによらず、思い入れが強すぎるのは良くないことだと思います。
漢字を横にべったり並べられると、目がちらちらします。

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