2011年9月 7日
世界大動乱の予感
中国の経済成長はアメリカや日本などから輸出代金、雇用を巻き上げて実現したものだが、1985年プラザ合意までの日本が驕りに驕っていたのと同様、今の中国もそれを自分の実力と思いこんで世界を闊歩し始めた。中央アジアの小国キルギスなどでは、彼らのマナーのあまりの悪さに苦言を呈すると、「どうせあんたんとこじゃ、あと10年くらいもたてば、みんないやでも中国語をしゃべっているようになっているんだから」と口答えしてくるのだそうだ。
そこに折悪しく、アメリカの経済、そしてガバナンス自体が腰折れの様相を呈している。たぶん金融界、そして白人保守層がオバマ大統領の足を引っ張っているからだとは思うが、ヨーロッパ経済の窮状も合わせて考えると、本当にどうなるのかと思ってしまう。世界に重しがなくなって、物理的な力が横行するという時代がすぐそこまで来ているのかもしれない。
日本は、第一次世界大戦の時みたいに局外者として漁夫の利を得ることは、今回はできないだろう(第一次大戦の時は英国の強い要請を受けて地中海に駆逐艦を派遣。被弾して死傷者も出しているが)。それどころか、うっかりすれば、アジアは最大の力の角逐の場となって、日本は最大の被害者となって終わるかもしれない。僕の中国語、まだ使い物にならないからな。どうしよう。
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