2019年5月11日
日本の社会が分解する予兆
この2年ほどずっと気が付いているのだが、ショッピング・センターとか駅とか公共の場所で、4歳くらいの子供が「何々が欲しい」とか「何々するのは嫌だ」とか、ものすごくダダをこね、泣き叫んでその場から動こうとしないのが増えている。今日は、駅の改札口のまん前に子供がこれ見よがしにつっぷして号泣しているのに出くわした。
こういうのは、昔はそんなにいなかったし、親がすぐ叱っていた。ところが今は、親が何もしない、あるいはできないでいる。親の世代からおかしくなっている?
どこかがおかしい。社会をつなぎとめている「糊」が乾いていて、皆バラバラなのでは? 自分のことばかり考えて。「自分・プラス・スマホ」で完結した、閉じられた世界を作って、外界のことは何も見ず、聞こえず、話しかけず。
これは近代の合理的な個人主義とは違う。パブリック、社会というものが存在しない、ただムラという社会の「糊」を失ってバラバラになっただけの社会とその子供たち、という構図では?
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