2018年8月 9日
げにすさまじきもの その11 消えたかき氷
この頃は、なにごとでもカネを持った若い女の子向きにかわいらしくなってしまって、あの懐かしき、ざらざらしたかき氷はわが駅前ではもう味わえない。あっても、綿菓子みたいにふわふわしたのにどろっとした気味悪いマンゴー・シロップなどかけて、氷菓子と称する。見ただけで凍りつく(実際食べてみたけど、まずかった)。
小さい頃のB級グルメの数々。いかにも石炭から作りましたといった感じのマーガリンをたっぷり塗りつけた特大のコッペパン、厠めいたかん水の匂いが立ち上るラーメン、ラードで揚げたあつあつのコロッケ、そしてかき氷、みんな、上品ぶったまがい物に駆逐されて、どこかへ行ってしまった。
それにしても、あのかき氷、上にぴろぴろ変なものがいろいろのってないかき氷、氷の粒をかみ砕かないといけないあのかき氷、近くでまた店を開いて欲しい。
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