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世界文明

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2017年9月 1日

中国 統治スタイルと進んだ社会のミスマッチ

時々、中国中央電視台のテレビ・ニュースやヴァラエティー番組を見るが、そこに出てくる中国の中産階級人士達の上品さ、洗練度、オープンで自由な話しぶりには驚いてしまう。勢いから言えば、既に日本の先を行く。

「ところが、共産党大会が10月18日に開かれることが決まりました。習近平主席は・・・」
というようなニュースになると、体育会系の全員統一行動の画面となる。ウン千人も座れる会議場に背筋を伸ばして、指導者の演説に聞き入る(ふりをする)。別世界なのだ。

日本でも米国でも、権力の周囲は上意下達の雰囲気があって、窮屈なものだし、利権に群がる者もまた多い。でも中国やロシアの場合、権力者に群がる者の数、比率がハンパでない。彼らが全体主義的雰囲気を醸し出すのだろう。社会のだいたい3分の1程度。

ヒットラーの時も、そしてヒットラーになぞらえるわけでは毛頭ないがトランプの場合にも、社会の少数が根強く支えただけで権力を取ってしまった。

明治維新以後、日本ではそういうことは起きていない。首相を国民の選挙で選ぶシステムになっていないこと、そして地方は地方でまとまっていて、東京にいる首相に何かしてもらえるという気分がしないこと、などが理由だろう。いいことだ。

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