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世界文明

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2015年1月18日

企業中心社会 終身雇用は 人間の自立を阻害する

僕は会社で働いたことがないからわからないのだが、日本の会社員は自社への忠誠心というものを叩き込まれるらしい。まあ、戦前の日本が「国」(それとも薩長閥か?)を中心に回っていたとするなら、戦後の日本は企業を社会の主柱として回ってきたからネ。社会的な地位は所属企業次第、住宅は社宅、年金・医療も企業負担ということで、企業=人生。忠誠心を持つのも、仕方ない。中国人のように、手に職のある者がいろいろな企業を渡り歩いてキャリアを形成していくというのでなく、一つの企業に終身雇用、年功序列で働くんだから。

それは個人が企業と対等ベースで契約関係を結ぶというより、大学でろくに勉強もしなかった総合職が企業から一方的に恩恵を受ける、その代わり忠誠と滅私奉公を誓うということで、江戸時代の藩が企業に代わっただけ。薩摩・長州が明治政府を牛耳って、「末は博士か大臣か」という国家中心社会を作ったけれど、戦争でその国家をつぶしてしまい、今度は企業が「企業=藩の封建制」とも言うべき、割拠状態を作り上げたのだ。

で、今の日本人が「国」や「政府」を眺める目、これは自分たちの企業を眺める目と類似したところがあるのでは? 国・政府に対する依存心的なもの。つまり国、政府は自分たち自身が作っていくものではない。

このような国家観が主流なのなら、日本では自由とか民主主義とかはあり得ないことになる。自民党も民主党も改名だ。

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