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世界文明

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2013年11月 3日

オーケストラはジンギスカンの土産?

ヨーロッパのクラシック音楽というと僕も好きで、愛好家にとっては教養の粋に思える有難きものなのだが、タシケントにいた時、深夜クラシックを大音量で聴いていると、隣家の牛に「モウ、いい加減にしろ」と抗議されたことがある。

牛の思いをたどると、バイオリンとかオーケストラとか言っても、その出自をたどるとどうもペルシャの砂漠のあたり、羊の腸を紐にして、それを馬の尻尾の毛でぎこぎこ擦るーーそのあたりに行ってしまうので、そんな薬をのむように有難がるな、ということなのだろう。

やっと16世紀ころになってヨーロッパに現れたというバイオリン。そのずっと前からオリエントでは胡弓のような楽器があって、今でも使われている。胡弓が手元にない時、彼らはバイオリンを縦にしていとも器用に弾く。

ジンギスカンやオスマン・トルコがいなければ、ベートーベンやマーラーも交響曲を作れなかったのだ。

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