2012年5月 8日
大量生産からレゴ経済へ
先進国のモノづくりが中国やインドに流出しているから言うわけではないが、19世紀末アメリカで発展した大量生産方式は、もう賞味期限だ。
いったいどういう変化が今起こりつつあるのか、これから起ころうとしているのか、まだトレンドをつかみきれていないのだが、これから検証していきたい仮説をここに書いておく。
それは、「大企業による大量生産は部品を中心とした規格品へと移行し、それら部品をレゴのように組み合わせて、顧客一人一人のニーズに合った商品を作り上げるビジネスとは分化する。後者は先進国で、無数の少人数企業が行うビジネスとなる。そこでは第2次産業と第3次産業、つまりモノづくりとサービスは渾然一体化する」ということだ。
発電にしても、各戸の太陽電池・燃料電池をコンピューターでまとめて管理し、配電、集金を行う地域NPOのようなものが現れてもいい。集中から分散へ、そしてそれがインターネットで緩く結びつく―ーーこれが「レゴ経済」の世界なのだ。
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