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世界文明

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2012年8月 5日

スカイツリー、新幹線で自慢できることは

僕たちの団塊の世代は、何々で世界一になったと言われても、もうそんなに嬉しくない。これまで経済で世界一のものはいくつもあったから。世界一高いタワーだって、カネさえあればそんなものはどこの国でもできるジャン、と思ってしまうのだ。

だからスカリツリーについては、「オールウェイズ1丁目の夕日」を見るほどの感慨も起きないのだが、誇らしく思うのは、あの600メートル余の塔を建てる間、大地震があったにもかかわらず、死者が一人も出ていないことだ。これはすごいことだと思う。

新幹線。京都駅で見ていると、ピークには1時間に12本、平均では5分間隔だが、実際には3分、ひどいときには2分間隔でひかりやら、こだまやら、つばめやら、様々な新幹線がそれぞれ地平線の彼方までつながっているかと思われる16両もつながって、2つのプラットフォームをフルに使って入れ替わり立ち代わり発着している。

これを見ていると、圧倒される。新幹線では列車が2分間隔、300キロのスピードで先行列車を追いかけている時があるのだ。しかも16両もの長さでカーブを曲がりつつ。よく事故が起きないものだ。スピードではフランスや中国に抜かれたが、この運用ノウハウでは世界一だろう。そしてそのことを、僕は誇りに思う。

ただこうした運用ノウハウを売り物にして外国に輸出しようと思っても、外国ではそれほどのノウハウは必要ない。本数は少ないし、列車の長さもそれほどない。

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