Japan and World Trends [日本語] 日本では自分だけの殻にこもっているのが、一番心地いい。これが個人主義だと、我々は思っています。でも、日本には皆で議論するべきことがまだ沢山あります。そして日本、アジアの将来を、世界中の人々と話し合っていかなければなりません。このブログは、日本語、英語、中国語、ロシア語でディベートができる、世界で唯一のサイトです。世界中のオピニオン・メーカー達との議論をお楽しみください。
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世界文明

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2019年11月29日

11月の情勢 文明の万華鏡第91号発刊

有料メルマガ「文明の万華鏡」第91号を、27日に発行しました。販促のために、その冒頭だけをここに転載します。購読お手続きは、この画面の上をクリックして下さい。

消費税は上がったし、経済諸指標は下向きになっているにもかかわらず、株は上がり続け、スーパーの駐車場は満員、味がよくなったマクドナルドは毎日行列、コンサートの休憩時間には男性トイレの前にまで長い行列ができる異常な活況。米国で膨らむ金融バブルがはじけるまで、崖っぷちでの酒盛りが続いている感じです。

一方で、福井県の高浜町で、原発補償費が関係者の間で不正に分配されていた件は、うやむやのうちに忘れられようとしています。原発を引き受ける自治体の気持ちはわかりますが、補償費はガラス張りで公平に分配するべきものでしょう。私たちは中国やロシアの汚職体質をいつも笑っていますが、「何もかもカネで解決」という腐った体質は日本に根強く残っています。

問題は、この頃、安倍政権の足元に火が付きそうな不正案件は、「桜を見る会」もそうですが、うやむやのうちに処理をされ、そうこうしているうちに不正への感覚がマヒしてきていることです。皆、安倍総理に代わって欲しくない、今の経済状態が続いてほしいと思っているから、こうなるのでしょう。それとこれとは、別の話だろうと思いますが。

話は飛びますが、ドイツのTages Anzeigerが、この10年、ドイツで昆虫の種類と数が激減していると報じています。農薬を使っていない森林部でも、数が41%減少しているそうで。そう言えば日本でも、ゲジゲジは最近全然見ませんし、トンボ、チョウチョウと言った季節の風物詩はほぼ絶滅、夏のセミ、秋の虫でさえ、今年の鳴き声は急に力を失ったような。ミツバチが世界で激減していることも、指摘されています。

これでは、世界の食糧難を救うために「昆虫食」を普及させようと企んでいた面々も、困ってしまうでしょう。昆虫減少の原因は気温の分布の変化が大きいのだろうと思いますし、化学肥料や殺虫剤も問題なのでしょう。ロシアでは、中国製殺虫剤のせいで、ミツバチが減ったのだということが言われています。

今月の目次は次のとおりです。
 「政権不在」が増える世界の先進国たち
 恐るべし、トランプの巻き返し
 米国は、国際政治から退場?
 米軍の駐留費用を日本がもっと支払うなら、日米地位協定の運用をもっと変えるべし
  国債はどこまで増額できるか

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