2013年12月11日
円安で急縮小、ドル・ベースでの日本経済
日本が、中国にGDPで抜かれたと言ってがっくり来ていたのが2010年のこと。そして今、日本のGDPはドルに換算するとどうなっているか知っていますか? 2012年の名目値で約5兆9600億ドル。では中国は6兆5000億ドルくらいかと思ったら、なんと8兆2210億ドルで、日本よりもう38%も大きくなっている。この間、1ドルは87,8円が79,79円にも下がって、円高がいちばん激しかったにもかかわらず、この様だ。
今は円安、2012年の末1ドルは83,6円だったのが、今は102円台になっている。つまり円は22%も下がったのであり、ドルで表示すると日本のGDPはそれだけで22%も縮んでしまう。
ドル表示での日本のGDPはわずか3年で中国と同じから、中国の半分に落ちてしまったのだ。
そして円はこれから更に下がるだろう。アメリカは金融緩和をそろそろ切り上げようとしているのに対して、日本はアメリカからやっと許してもらった円安を追って夢中。このまま行くと、また日本一国だけ別方向に金融政策を振って、過度のインフレに突入。通貨や資産を外国の食い物にされるのではないか? 何かをやるたびに貧しくなっていくような、今日このごろの話し。
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