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経済学

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2012年8月13日

日本には蓄積された富がある、とよく言われるが

今日の新聞にもあったけれど、「日本には1400兆円の個人金融資産のように、蓄積された富があるから、いくらでも国債を発行して大丈夫」というような議論。

もっと国債を発行しても大丈夫だ、というところは賛成だが、「蓄積された富」という言葉にひっかかる。と言うのは、銀行通帳の残高、これが僕にとっては蓄積した富のひとつなのだが、これがどうもあやふやで、自宅に金の延べ棒を積んでいるわけでもなし、ただ通帳に印字された数字に過ぎないのだ。

そりゃ、僕の預金は一定額までは守られるはずだし、銀行側もある日「そんなものはありません」と言うわけにもいかないのだが、どうにも頼りない。

要するに、近代経済は通帳に記してあるポイントを互いに交換しあっているようなところもあって、ポイントは動いてもモノが動かない時もあり、どうもヴァーチュアルなのだ。

国内では、ポイントの交換でもまだ機能するだろうが、われわれの銀行通帳の残高を世界に通用させるには、大変なからくりが必要になるに違いない。

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