2010年12月 8日
ウソは大きければ大きいほど信じてもらえる
今日、イギリス大使館で海軍少将が環境問題とその軍事的な意味について講演をした。あまり具体的な話はなく、なんで軍人が温暖化とか二酸化炭素排出制限の話をするのか要領を得なかったので、話を面白くしてやろうと思って、質問をした。
「今年夏、モスクワでは異常な暑さで地下の泥炭が発火してモスクワ中白煙に包まれたのですが、ロシア人はこれはアメリカがアラスカに配備した『環境兵器』のせいだと言っています。なんでも、地球上のどこへでも強力な電波を発射して(電離層と地表の間を反射を繰り返しながら、地球の裏にも達するのだそうで)電離層を撹乱し、大気を不安定化させて好みの場所で好みの気象を作り出すことができるのだそうで。
そして数年前、北方領土で大地震が起きたときもロシア人は、『日本が地震兵器を開発したせいだ』と言いました。ロシア人がこれだけ言うからには、何か実際にこのような兵器があるのでしょうか? あるいは開発中なのでしょうか?」
(まあ、これほど詳しくは言わなかったが)
これを聞いてイギリスの少将は少々ぽかんとしていたが、すぐ、「いや、そんなことは聞いたことがない」と一言で僕の幼稚な質問を葬り去ったのでした。
でもウソは奇想天外であればあるほど、僕のような新しもの好きは飛び付く。ヒットラーだか誰だか、「ウソをつくなら、大きなウソをつけ。ウソは大きければ大きいほど人は信ずる」と言ったのだそうな。納得。
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