2010年12月 8日
電話線を盗まれたロシア政府
ロシアにはソ連時代のインフラが残っている。例えば政府・共産党幹部間専用の電話線(ヴェルトゥーシカと言う)とか。受話器をとりあげるとすぐ交換台の女性が出てきて、「何々閣下、どちらにおつなぎいたしましょうか?」と聞くのだそうだ。
である日、幹部sがこの受話器を取り上げたらうんともすんとも言わない。なんとシベリアはケメロヴォで身元も確かでない移民労働者たちが電話工事をした際、専用電話線を掘り出してスクラップとして売り払ってしまったそうな。これははるかな昔、1950年代、ソ連と中国の間の連絡のために敷かれたものだそうだ。もう使ってなかったかな。
だが電話と言ってもしょせん、電線。盗まれれば案外脆弱なものなのだ。
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