この頃のロシアのジョーク
ソ連時代のアネクドート(ジョーク)といったら、社会主義の不合理、おかしさをちくりとやるブラックさにおいて、絶妙のものがあった。当時は、なんのかのと言っても生活に余裕があったから、それだけの味が出せた。
ところがソ連崩壊以後、社会はせちがらくなって、冗談どころではない。余裕もないから、ジョークのスケールも小さくなった。それでもインターネットを見ていたら、最近のものがいくつか目についたので拾っておく。あまり面白くないでしょうが。
●読者の問い「プーチン首相。あなたは反政府派の行進について聞いたことがありますか?」 (隔月の31日、反政府派が行っている集会・行進のこと。プーチン首相がこの弾圧の背後にいると思われている)
プーチン首相の答え「例のショパンの行進曲のことですか?」(葬送行進曲のこと)
●「メドベジェフ大統領がこの頃見る悪夢は、プーチン首相がもう1カ月も電話してこないという場面」(日本で言えば、小沢氏から電話がないことを管総理が気にすることに類似)
●「経済分析によれば、ロシアはガスプロムの中の損失部門で、その損失はますます大きくなっている」
●「インフレとは何か?」
「それはアメリカのスパイ4名を解放するのに、ロシアのスパイ10名と交換した時のようなことだ」
●オバマ大統領へのロシア市民からの書簡
「大統領。私が摘発したCIAのスパイを、ロシアのスパイと交換することを提案します。CIAのスパイとは1957年生れの私の妻、オリガ・イヴァノヴナ・シードロヴァです。交換したいのは、アメリカで逮捕された(美人の)ロシア・スパイ、アンナ・チャップマンです。」
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