2010年5月 5日
戦前満州での「フグ計画」
最近、ある人から面白い話を聞いた。
戦前の満州で関東軍の軍人たちが「フグ・プラン」なるものを策していた、というのだ。フグはおいしいが、猛毒で死んでしまうかもしれない。何のことかというと、ユダヤ資本を満州に引き入れて、それで満州の経済を引きあげ、同時に欧米諸国の支持も得てしまおう、だがユダヤ資本は日本の思うとおりには動いてくれないかもしれず、当面の効果はおいしいかもしれないが、やがて日本の命取りになるかもしれない、でもやってみたいーーーという話だったようだ。まあ、中堅どころの軍人官僚だけで国の政策と運命を左右できた、戦前日本に典型的な話だったようで。
でも、目のつけどころは大したものだ。古来、ユダヤ人資本を引きこんだ国は大国となっている。16世紀、スペインのユダヤ人を受け入れたオランダ、18世紀アムステルダム資本市場が破綻したあとユダヤ資本の本格的進出を見たイギリス、そして今の・・・・と、その実例には枚挙にいとまがない。
日本もね、もうちょっと国際資本に儲けさせておけば、これほど中国経済は盛り上げ、日本経済は盛り下げるということにならなかったのでは?
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コメント
40年ほど前に父から「ふぐ計画」なるものを聞かされましたが「幻の昔話」程度に聞き流しておりましたが、パソコンを操作するようになってから検索した結果驚きました。私の父は戦前満州飛行機に勤務しており、ユダヤ人の優秀な頭脳と潤沢な資金を活用して満州国を発展させる計画には、満州飛行機としても「喉から手が出る」ほど望んでいたはずであり、軍事同盟国のドイツとの関係から計画は実行されなかったのですが、今考えれば残念でなりません。
歴史に「もし」はありませんが「ふぐ計画」がもし実行されていたら、日本が戦争に勝てたとは思いませんが、戦局はかなり変わっていたはずであり、中国の東北部に「ユダヤ自治区」なるものが出来ていたはずです。
という事は、現在の「イスラエル」は存在せずパレスチナ紛争もなく、ひいてはアメリカとイスラムの対立にも至らなかったと考えられ、世界の歴史における転換点にあった「計画」にちがいありません。
日本人はユダヤ人との関係を、杉原千畝のビザ発給による「6000名の救出」程度にしか理解されていませんが、日露戦争に勝利したのもユダヤ人のおかげであることを忘れず、今日世界の金融を牛耳っている「ユダヤ」と、積極的に付き合って行く「ふぐ計画」のような戦略が必要ではないでしょうか?
フグの名が示すように、ユダヤ系資本とのつきあいは大変なところがあると思います。
しかし関東軍も、満州にアメリカその他の利権(その中にはもちろんユダヤ系資本も入っています)を入れようとしなかったことが太平洋戦争の大きな背景となったのに、ここでは利用しようとしているのですね。
対応がばらばらだったのか、それともロシア・東欧から逃げてきたユダヤ人を利用しようとしていたのか、よくわかりません。