2014年11月14日
有能な若手のつぶし方 ブラームス流
この頃は高齢化社会。僕のような年寄りが食っていくには、のし上がる若手をつぶさねばやっていけない。で、きのう読んだ雑誌に、かの有名な作曲家ブラームスがそれをどうやっていたか、思わず笑ってしまいたくなる例があったので、少し脚色して引用させていただく(「レコード芸術」11月号69頁)。
駆け出しの作曲家がツテを頼り、ブラームスに作品を見せに来た。取り立ててもらえるかと思って。楽譜を見るふりをしたブラームスは、1分後に言った。「ふむ、いいところはある。新しいところもある」。
若手は勢い込んで言った。「そ、そうですか! で、今お読みになったページのアイデアはですね。」
ブラームスは遮るようにつぶやく。「でも、いいところは新しくなく、新しいところは良くないんだがな」
これは作り話なのだろうが、こういうのをdevastatingと言うので、こういうことを言ったら、有能な若手はつぶれるだろう。そのうち、(自分がやられる前に)試してみよう。
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