げにすさまじきもの と言うか 困るもの
この頃都で困ること。みんな丁寧になり過ぎて、時間を取られてしょうがない。
一つ、スーパーのレジ、僕が支払い終わり、財布をもぞもぞ整理していると、売り手のおばさん、レシートを両手にうやうやしく捧げ、じっと頭を垂れる。無言の重圧。テレパシーで聞こえる言葉は、「速く取れ。何をぐずぐずしてるんだい、お客さん。次の客がうるさいんだよ」
で、とるものもとりあえず、財布を台に放り出し、向こうが捧げるレシートをこちらも両手で押し戴く。
こんなこと昔なかったよな、煩わしい。レシートを両手で捧げないと文句を言う人でもいるのかね?
二つ、同じくスーパーのレジ。この頃は、かごから品を取り出して、バーコードをピッと読み取ると別のかごに入れ直してくれるのはいいのだが、そのかごに入れるのにいやに凝るのだ。詰め合わせのお歳暮でも作るがごとく、ジグソーパズルでもやっているがごとく、かごの中で「最適の空間使用」を実験している。意味がない。
外国なんて、バーコードを読み取った品物はコンベアに放り出し、待ち構える客が自分で袋に詰めなきゃならないところが多いのに、そこまで尽くしてくれる必要はない。
そんな過剰サービスでより、品ぞろえとか価格で競争してくれる方がよっぽどいいのだが。
そしてもう一つ、エレベーターのマナー。この頃エレベーターを降りても、外側から「開く」ボタンを押し続け、乗る人たちの便宜をはかってくれる人がいる。親切はありがたいのだが、エレベーターのドアというのは普通、人が乗り込んだり、降りている途中には閉まらないはずなのだ。光を照射して、人の出入りを見ている光電管が装備してあるから。
外側からボタンを押されると、それだけで入り口を半分もふさがれて、うっとうしくて仕方ない。過剰エチケットはやめよう。
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