2012年6月23日
景気はいいのだ
どうもこの頃、週末のスーパーや週日夜の居酒屋などの人の出が良くなったような気がしていたものだから、今日統計局の家計調査を調べてみた。すると本当に、この1月から消費支出が対前年同期で伸びていたのだ。
1月(対前年同期比)2月 3月 4月
名目消費支出 1.2%減 2.7%増 4.1%増 3.2%増
勤労者世帯
実収入(名目) 2.6%増 2.9%増 5.0%増 3.3%増
勤労者世帯
消費(名目) 2.7%減 3.2%増 5.0% 4.4%増
昨年3月は東日本大地震で消費も激減したから、それに比べて今年3月の消費が伸びたのは当然。だが消費の増加は、地震前の昨年2月に比べても見ることができるのだ。閏年の補正をしていないからだろうか?
まあ、少なくとも、消費が上向いてきた、とは言えるだろう。そしてこれには、いくつかの要因がある。リーマン・ブラザーズ不況後の世界経済が盛り返しつつあること、そして日本国内では東日本大地震後の財政大盤振る舞いが景気を刺激していること等々。
これから、消費税増税を見越して駆け込み需要がわんさと出てくる。それは、マンションや住宅販売において顕著で、これは消費を一層押し上げるだろう。
問題は、消費税が実際に上がる数年後、消費の伸びがぱったり止まって、経済が不況の様相を呈しかねないことだ。
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