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政治学

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2012年2月20日

公務員給与削減 議員、政党は?

民主党、自民党、公明党の三党が、公務員給与をこれから2年で平均7.8%下げることで合意したそうだ。民主党政権の選挙公約(何か英語があったが、どうしても覚えられない)に書いてあったからやらなければいけないのだ、という変な理屈で財政支出を膨らませたあげく、大震災にも会ったから公務員の給与を引き下げるのだという。

これが民間会社なら、従業員からストを食らったあげく、経営陣は支出をコントロールできなかった責任を株主から問われて総退陣というところだ。

だがまあ、20年前バブルが崩壊して以来、民間の賃金水準が上がらないのを尻目に、じりじりと上げてきた公務員の給料だから、今こういう時に下げるのも仕方ない。でも民間との給料水準は、7%や8%も乖離していたのか?

そして公務員と言えば、国会議員も公務員の一種だ。彼らの扱いは、三党が合意したという法案ではどうなっているのだろう? そして他ならぬ政党助成金。今日新聞で見たのだが、民主党は昨年203億円の助成金をもらったのに対して、106億円しか使っておらず、他の収入とあわせて183億円を今年に繰り越したのだと言う。

僕は先回選挙で民主党に投票したので(英語のなんとやらを全面支持したわけではない)、別にアンチ民主党ではないし、野田総理も好きなのだが、ちょっとこの党はグリップが弱いのでないか。税金による予算は、余ったら国に返すのが筋だろう。

一番安易な公務員たたきでお茶を濁さず、この犠牲を国会、政党の改革につなげるべきだ。

コメント

投稿者: 登 誠一郎 | 2012年2月23日 15:00

国会議員給与の引き下げに消極的な民主党幹事長の「国会議員にも生活がある」との発言には愕然とさせられる。日本の国会議員の給与は欧州に比べても高くはないとの弁護を良く聞くが、日本の議員は給与そのもの以外に、多額の交通通信費、年金、退職金もあり、その総額は世界の議員のトップクラスであることには間違いない。被災地で汗を流す自衛官の給与を下げても、永田町、赤坂で毎晩会食する議員の給与を据え置きと言うのではまったく国民の理解を得られない。このままでは消費税法案も通らずに、日本の将来は経済的破滅の方向に進まざるを得ない。

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