Japan and World Trends [日本語] 日本では自分だけの殻にこもっているのが、一番心地いい。これが個人主義だと、我々は思っています。でも、日本には皆で議論するべきことがまだ沢山あります。そして日本、アジアの将来を、世界中の人々と話し合っていかなければなりません。このブログは、日本語、英語、中国語、ロシア語でディベートができる、世界で唯一のサイトです。世界中のオピニオン・メーカー達との議論をお楽しみください。
ChineseEnglishRussian

政治学

Automatic Translation to English
Automatic Translation to English
2011年6月 3日

首相とハサミは使いよう・・・

泰山鳴動して不信任案否決・・・か。なんだ、だらしない。
結局、今不信任案を成立させると民主党がなくなる、という危険を察したということだな。小沢派も、よく考えてみると、くっつく先がない、ということに気がついたか?

でも不信任、不信任と言うが、菅総理は何か致命的な失敗を冒したか? そうではなくて、ただなんとなくウザい、地震の責任を負わせてしまえ、というところだろう? 

もういい加減、首相のすげ替えはやめたら? 首相もハサミも使いよう。使っているうちに慣れてくるかも。現に、G8ではこれまでのようにおどおどしているところはなかった。それに、ろくな後任がいない。現代日本社会、そして教育は、強いリーダーというものを産出できない。それに、複雑極まる現代の社会を、たった一人の人間が導いて行けると思ったら大間違いなのだ。

菅総理の支持率が低いのは、彼個人の問題だけではないだろう。あの低い支持率は今や民主党全体、自民党全体、そして日本の政治全体に向けられたものではないか?

今の事態は、昭和初期、政友会と民政党が泥仕合を繰り広げた時と酷似する。ただ当時に比べると、世論がもう少し成熟しているし、権利意識も高まっているのではないか? 

市民は、地震後の復興にまい進したい今この時、永田町とやらで足の引っ張り合いが行われていることに吐き気を感じている。これは、国会のあり方、国会議員の数、待遇、その他その他、日本のガバナンスを根底からひっくり返すかもしれない。マスコミも、総理の首すげかえを煽っては部数を維持するような姑息な手法を繰り返していると、しまいには飽きられる。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.japan-world-trends.com/cgi-bin/mtja/mt-tb.cgi/1721