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政治学

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2011年5月29日

マスコミはニュース報道ではなく、ニュースの演出・売り込みをやっている

2週間ほど前、若手会社員の集まりで話をする機会があって、「日本社会はポピュリズムになっていて、それにはマスコミの責任もある」ということを言ったら、あとで出席者の一人の方から次の反応があった。面白いので、当人のお許しを得てアップさせていただく。

「日本の政治が成熟しないのは、マスコミの情報の画一性や質の低さが最大の要因だとご指摘された事に関して、私は、政治のニュースの大部分は既存のメディアが利益を確保するための消費財になっていると思っています。
  
この状況から抜け出すには、国民の政治に対する『リテラシー』を高めることが一番必要だと考えます。そのためには幼少のころから学校で、国語や算数のように、「民主主義の仕組み」と「マスメディアの問題点」を専門に学ぶような科目を作って、時間をかけて国民の意識を作っていくしかないと考えているのですが、先生のお考えをお聞かせ頂けませんでしょうか?」

これについて、僕は次のように思う。
①マスコミがニュースを伝えるより、売って収益を上げることに重点を置いている、という見方に賛成です。

②しかし、この点を学校での教育で正すには限界があると思います。
その課目を作れたとしてもカリキュラム、教科書作成でまず一悶着があるでしょう。PTAもそれぞれの立場から、いろいろ言うでしょう。結局、教師は何をどう教えていいかわからなくなってしまいます。

③ですから、社会科の授業に民間人を先生として招んでくるとか(品川区などでこうしたやり方が成果を収めています)、この種のことがよくわかるPCゲームを売り出すとか、kからめ手からのやり方を考えないと駄目でしょう。

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