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政治学

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2011年5月12日

御破算に願いましては、の時代

昔、そろばんを習ったことのある人なら知っているが、「御破算に願いましては」という言葉がある。そろばんの珠をざあーっと揃えて、今までやった演算はすべて消して、まっさらのゼロから次の課題に備えるのだ。

地震のあと、なぜか御破算に願いましては、という時代になったような気がしている。多分、民主党政権になって、対米関係なども浮遊感(浮揚感ではない)が出てきたことが基礎にあるのだろうが、やはりこの前の地震と津波と原発が無常感、疲労感を高めているのだ。

進歩とか自由とか豊かさとか――これまで真剣に追求してきたこれらのものが、なんと小さく、なんと脆かったことだろう。

まあ、なにもすべてご破算にする必要もないのだが、民主党を支持した人の中にはそのような人たちもいるのだろうな。

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