2011年4月 9日
放射能――デカメロン
大丈夫だとは聞かされても、どうも放射能、そして死が空中に満ちているような気がして、気が晴れない。いつも死に脅かされている――はてな、と思って考えてみると、ペストが蔓延していたヨーロッパ中世などさしずめこういう感じであったかと思う。そのような時、ペスト菌が空中に漂うフィレンツェを逃れ、郊外の邸宅に集まった男女が繰り広げる艶話の数々――それがボッカチオのデカメロンだった。ろくに読んだこともないが。
今は、日本版デカメロンでも書くべき時か。利権ポストも絡んだ生臭い大連立の話とか、国債という毒薬をいやがる日銀の喉に押し込むという大盤振る舞いで政権の延命をはかる話であるとか。まったく万骨枯れる話だよな。
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