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政治学

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2018年3月12日

森友学園と日本の悲劇

森友学園での公文書書き換え。これで、総理と政治家と官僚に対する不信は沸騰するだろう。朝鮮半島がどうなるかわからないこの時に。後世の歴史家は、この時代を理解できるだろうか? まあ、その頃は日本という国家はどこかに消えてなくなっているかもしれないが。

ところで、役人が内部文書を書き換えても、法律上罪には問われまい。
昨年2月の佐川局長の答弁に合わせて書き換えたらしいが、では佐川局長が国会での偽証罪に問われるかと言うと、これも「佐川局長の記憶の方が正しいのだ。それに合わせて文書を「直して」何が悪い?」と反論されたらどうする?

それはそれとして、この件は明治に憲法が採択されて国会が発足して以来、ずうっと存在してきた病気がまた熱を発したものとも言える。日本の国会はそのそもそもが、板垣退助など野党的存在の有力者たちをなだめるためのもの。実権は薩長の政府、そして試験で採用された秀才官僚たちが握ったので、国会では政府が出す予算案を修正することは認められていない。

もともと議会の老舗の欧州では、貴族たちが国王の予算編成権を監督、あるいは奪うために議会を作ったのに、日本ではその肝心の予算編成権がない。国会が予算修正権を持っていれば、野党が森友学園問題にこれほど食いつくこともなかったのでは?

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