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政治学

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2013年5月 7日

世界では キレれば斬られる

最近、政治家たちが多数靖国神社に参拝したり、安倍総理が国会で、戦争をめぐる歴史の見直しを示唆したことで、米国に日本警戒論が起きている。

何が正しいのかより、今ナショナリズムを高めることが日本をどういう立場に追い込んでいくか、そちらの方を考える必要がある。

友人だけの気が置けない酒場で、隣人や上司の悪口をぶちまけるのは一向にかまわない。でも、通りに出て大声でそれを言ったら、近所から白い目で見られるようになる。そして「隣人」はそういう瞬間を待ち構えていて、警察や精神病院に電話して拘束させてしまうかもしれない。「日本は危ない。戦争のことを全然反省していない。近所迷惑なので何とかしてください」というわけだ。

安倍政権がそういう立場に追い込まれると、憲法改正も難しくなる、集団自衛権を行使できるようにしても、アメリカは「日本はそうやって、米国を自分の戦争に引きずり込もうとしているのだろう。集団自衛権など行使してもらわなくてけっこう」と言われることになるだろう。

国際政治では、キレれば斬られる。国内政治でも、選挙で大勝ちすると、身内がいい気になってのさばり、最後には自分の政権を引き倒してしまうものだ。政治ではなにごともやり過ぎは禁物。いい気になってやり過ぎて破滅した政治家は数知れず、政党でもつい最近そういう例があった。

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