2013年5月 7日
若者の関心を車に戻すには
若者が、彼女の気を引くにはドライブに行くより携帯で十分とか、携帯とかアイフォンの料金支払いで手いっぱいとかの理由で車離れをしていることが、国内の自動車販売が振るわないひとつの理由だとされている。
この狭い日本で、5人も乗れるような箱にたった一人が乗っていつも動き回ろうというのが、もともとおかしいのだ。遠距離ドライブには鉄道とレンタカーの組み合わせ、都市での移動には家族連れはカーシェアリング、夫婦、独身者は2人乗り+貨物スペースくらいの小型ロボット、とでもいうように、体系全体を変えるべきではないのか?
それなのに、カーナビの道案内用音声を人気キャラクターの声優にするとか、それが若者の歓心を得る手段だと思ってやっている会社もあるが、そんな若者をコバカにしたやり方で販売は増えない。
根本的には、自動車が完全自動操縦になった時に転機が訪れるだろう。その時ボックスの中は映画の鑑賞、カラオケ、ワイファイでのチャッタリング、何でもできる夢の空間となる。ソニー・ブランド、アップル・ブランドの車が街を走るようになるかもしれない。
そして、みんな言わないけれど、若者のクルマ需要を抑えているのは、運転免許取得が日本では非常に難しい、カネと時間を惜しみなく奪うものになっていること――これが実は大きな要因なのではないか? これも、自動車が完全自動操縦になった時に解決されるだろう。但し、運転教習所とか、「運転免許産業」で生計を立てている人たちは、今からそろそろ転身を考えておかないと。
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